先日我が家の1番目が珍しく発熱しました。
学校の先生から連絡があり、迎えに行って家で休ませていたのですが、半日寝ていたら元気になって、鼻水や咳といったいわゆる風邪の症状も見られず、次の日には学校へ行けました。
今回、病院へは行かずに家で様子を見ていたのですが、気になっていろいろ調べていたら『うつ熱』というのがちょっと気になりました。
うつ熱と風邪の発熱はどう違うんでしょうか?見分け方や対処法についてもご紹介します。
子どもの平熱ってどれぐらい?
まず知っておいてほしいのが、子どもの平熱は大人よりも高めです。
なので、大人にとっては高熱であっても、子どもにとってはそうでもなかったりします。
子どもの平熱の平均値
- 新生児・・・37.10℃
- 乳児・・・37.09℃
- 幼児・・・37.00℃
- 学童男子・・・37.14~37.23℃
- 学童女子・・・36.90~37.10℃
子どもが発熱すると親ならみんな心配になると思いますが、熱の高さだけではなく、身体全体の状態やいつもと違うことはないかをよく見てあげてください。
- 食欲があるかどうか
- 下痢や嘔吐はないか
- 水分は取れているか
- おしっこやうんちの状態はどうか
- 運動量がいつもと比べて多かったか
- 気温が高すぎないか
- 厚着をしていないか
うつ熱と風邪などの発熱はどう違うの?
うつ熱がひどくなると『熱射病』となりますが、これは暑い夏だけでなく、条件がそろえば冬でも起こります。
うつ熱の原因は?
高温多湿
高温はもちろんですが、25℃ちょっとぐらいでも湿度が高くて無風状態だと、汗の蒸散ができずに熱が体にこもりやすくなります。
気温だけではなく湿度にも気を付ける必要があります。
厚着
服を着せすぎると熱が体にこもりうまく発散できなくなります。
子どもは大人の3倍ほど汗をかくので、大人よりも1枚薄着を目安にして、お腹や背中に汗をかいていないかこまめにチェックしてあげましょう。
ホットカーペットなどの暖房器具
冬の寒い時期には、子どもが寒くないようにホットカーペットの上で寝せたりすることがあるかもしれません。
人間は寝る時に少し体温が下がりますが、暖かい物でくるんだ状態にすると、熱が体にこもってしまい、うつ熱の原因となります。
水分不足
夏の暑い時期は大量に汗をかきますが、水分補給がうまくできていないと、汗をかいて熱を放出することができなくなってしまいます。
こまめに水分補給をすることはとても重要です。
うつ熱と風邪などの発熱を見分けるチェックポイント
うつ熱の特徴
・手足が温かい
・熱の放出状態が続くために汗をかいている
・ウトウトしたり、ぐったりしている
・解熱剤は効かない
風邪などの発熱の特徴
・手足が冷たい
・熱が高くても寒気を感じる
・解熱剤が有効
うつ熱になったときの対処法
- 温度と湿度を快適にする
- 服や布団を減らす
- 水分を補給する
- 身体を冷やす
快適なのは室温28℃以下、湿度50~60%です。
エアコンや除湿器・加湿器などをうまく利用して部屋を快適にしてください。
特に首回りを開けて風通しを良くすると効果的です。
靴下や帽子も熱がこもりやすいので、うつ熱が疑われるときはすぐに脱がせてください。
人間の本来の機能である汗をかいて熱を放出することができるよう、水分を十分に補給してあげてください。
スポーツドリンクなどミネラル分が入っている飲み物が効果的です。
保冷剤などをタオルで巻いて、首の後ろ・脇の下・太ももの付け根あたりを冷やしながら、風を送ってあげると効果的です。
体温を急速に下げることができます。
さいごに
子どもが熱を出したとき、まず親御さんが冷静に状況を見極めて判断し、対処することが大事です。
うつ熱が原因で熱射病や乳幼児突然死症候群などを引き起こす可能性も指摘されているので、普段から十分に注意してあげましょうね。