新卒で就職先が決定すると、内定した前後にだいたい会社から健康診断書を提出するように連絡があります。
特にどこか体調が悪いわけでもないのに、それで内定が取り消されたらどうしよう。。。
会社が雇用することになった社員の健康状態を把握しておくのは、実は「労働安全衛生規則」の中の必要項目だからです。
しかも、その際の健康診断書の内容は、検査する項目も決まっているんです。
健康であれば内定の取り消し等を心配する必要はないです。
会社がそれを把握してどんなことに役立てているのかを知っておきましょう!
新卒の提出する健康診断書は大学在学中のものでOK?
新卒の場合は、大学生なら在学中に無料で健康診断を受ける機会があります。
その時の診断書でも、会社へ提出するものとしてOKです。
ただし、企業によっては健康診断書は有効期限が3か月ぐらいなので、あまりそれ以上の期間が経っているものだと再度受診するように言われることもあります。
自宅の近所の病院で健康診断を受診すれば大丈夫ですが、その時の費用は自己負担になります。
実費でだいたい1万円前後が相場だそうです。
さらに以下の項目を検査できる病院でないといけません。
- ① 身長、体重、腹囲、視力、聴力の基本的な検査
- ② 胸部のX線検査
- ③ 血圧検査
- ④ 血液検査(貧血・血糖・血中脂質・肝機能の内容を含むこと)
- ⑤ 尿検査(糖質とたんぱくの検査)
- ⑥ 心電図
- ⑦ 既往症(今までの病歴等の調査)
- ⑧ 現在の体調に関する自覚症状があるかどうかの調査
※⑦と⑧は問診票での回答や医師による診察で判断されます。
※女性の場合は、生理中は尿検査の対象にならないので注意が必要。
以上の内容は、当日にすべての診断ができて診断書がもらえることはまずないので、1週間ぐらいは時間がかかるとみておいた方がいいです。
健康診断の提出で新卒者が心配することとは?
健康診断書で特筆項目が特にないなら、形式的なものとして考えて心配はないです。
ただし、自覚症状が仕事の業務上ちょっと会社側で引っかかる内容だと、自分が希望している配属部署へ優先的に回してもらうことが難しくなります。
それは会社側の判断で、健康状態にあった仕事内容をさせて様子を見ましょう!と考えるからです。
ごくまれに、職種によってどうしても業務上必要な内容に関しての疾患がある場合(運転手の仕事で視力が足りない等)は、残念ながら内定の取り消しはあるようです。
仮に雇う側も最初から無理がある仕事をさせて、その病気が悪化してしまったら問題となるからです。
特に健康状態も普通で大きく仕事上に問題がなければ、どうしても希望する職種があるなら、部署の移動願を出すといいかもしれません。
ただし、ある程度仕事内容も覚えて、一通り自分で業務をこなせるようになってからでないと、会社側の人材移動は非常に難しいので気を付けましょう!
新卒で社会人になったばかりだと、書類の提出1つも何か自分に不利な事になるのでは?と考えてしまいます。
健康管理は仕事をしていなくても毎日するべきことですから、日頃から心がけて過ごすようにしましょう。
まとめ
健康診断書の提出は、雇う側の労働関連の規則で決められたものです。
新卒だと書類の提出が色々多くて、びっくりしてしまうほどだと思います。
人を雇用する会社は、どうしてもそろえておく書類が決まっているので、そんなに不利になると思う必要はありません。
形式的な事とはいえ、仕事は健康であることが第一条件。
それをよく理解して、日頃から健康の維持を心がけた生活を送ること。
元気で気持ちよく仕事ができるように、新卒ならまずは会社に行って雰囲気に慣れることから始めましょう。