海外の観光客が日本らしい文化体験で、人気があるのが「陶芸体験」。
ちょっと渋い感じがしますが、ろくろを回して手作りで和食器を作る工程が、すごく関心が高いのです。
日本人だと、どうしてそんなことが?と不思議に思うかもしれませんが、やってみるとおもしろい!
陶芸は和食器だけでなく、花瓶や置物等さまざまな物を作れますので、自分で選べるのも人気のひとつ。
陶芸がさかんな岐阜県の美濃焼のおすすめ体験スポットや、陶芸体験の楽しさを紹介します。
目次
美濃焼の陶芸体験はこんなところがおすすめ!海外の人も興味をもつポイントとは?
美濃焼は日本でNO.1の陶磁器の生産を誇ります。
歴史も古く1300年の伝統があります。
そのなかでも、美濃焼の産地である岐阜県の陶芸は、
・誰でも受け入れてくれる!
これにつきます。
伝統文化を長く継承する地域は、だいたい他の物を受入れずちょっと閉鎖的なところがあります。
ところがこの美濃焼は、常に時代の流れに合わせた陶磁器を作る情報をキャッチすることがすごく早いんです!
それが今でも全国で一番だという理由です。
他の地域から陶芸に関心を持つ人へも、良心的に温かく伝統文化を伝え、新しい流れにも対応したものを作り出していく創造力。
陶芸は国内では窯元を営む方が、どんどん後継ぎが育たなくて自分の代で終わってしまう所が増えています。
古い伝統を守りながら新しいことへの挑戦をおこたらない姿勢。
その心の広さこそ、美濃焼が海外の人からの共感と素晴らしい文化だと高く評価されています。
ここがおすすめ!美濃焼の聖地岐阜県での陶芸体験スポット!
美濃焼の産地岐阜県でも、窯元が多いのは土岐市、多治見市、瑞浪市。(東濃地方と言われます。)
その中でも、陶芸体験(作陶体験とも言われます。)が特にさかんな多治見市のスポットを紹介します!
①本格的に陶芸を学びたい人にお勧めの施設
岐阜県多治見市市之倉町4-30-2
3,000円(お茶碗1個分ぐらいの材料費込み)
すでに色の入ってない陶磁器に、自分の好みの色を付ける体験。
1,500円(釉薬の材料費込み)
ただし、絵付けする素焼きの器代は別途必要(だいたい700円ぐらい)
※三彩や織部はこの幸兵衛窯オリジナルの物です。
1,500円(16色のタイルを144個のモザイクタイル込み)
自分の好きなイメージで15㎝角のモザイクタイルアートをする。
陶芸体験とは違いますが、お子様でも楽しくパズルみたいに楽しめるので人気。
※この窯元のすごいところ
- ・フランスのミシュラングリーンガイド(観光ガイドブック)で2つ星獲得
- ・歴代の当主で人間国宝に指定されている方もあります。
- ・現在は7代目当主が守っており、数年前に外務大臣賞受賞。
- ・その7代目当主の指導を受けながら作陶体験もできます。
(指導していただける日はスケジュールを確認!)
② 陶芸体験と一緒に歴史や作品に触れたい方にお勧めの施設
岐阜県多治見市東町4-2-5
・上絵付けコース
800円~1,500円(絵付けする器によって金額が違います。)
好きな色の転写シートを選んで、白い器に焼き付ける。
ろくろ技法(ろくろを回して作る技法)か、たたら技法(板状の粘土を組み合わせる技法)のチョイスOK。
大人1,000円子ども900円(中学生以下)
※この施設のすごいところ
- ・世界中の陶磁器が集まる「国際陶磁器フェスティバル」が3年に1度行われる会場。
- ・複合施設なので、作陶体験だけでなく美術館や美濃焼のショッピングもできる。
- ・カフェやお茶室もあって、食事やお抹茶をいただいたりグルメも楽しめる。
- ・国際会議やイベントホールもあってグローバルに使用できる施設。
まとめ
陶芸体験の本場、美濃焼は日本という枠組みで物をとらえず、世界へはばたく素晴らしい文化。
土の温かさある食器や置物は、人の心をとらえるぬくもりと美しさがあります。
海外の方へ人気が高まったのも、その自由で新しいことを取入れるチャレンジ精神や、誰でも受け入れる姿勢。
日本の文化はどちらかというと閉鎖的なものが多い中、陶芸体験ができる美濃焼の地域ではまったく逆のイメージです。
常に何かに挑戦、新しいことを今までのものへ上手に取り入れる技術力の高さ。
それが日本の伝統文化の職人技です。