初春と言うと梅まつりから始まって、桜の季節へ。。。というイメージがあります。
元々縁起物としても梅は多く使われてきた花。
お花見って桜だと思うでしょうが、昔は梅がお花見の代表だったんです!
梅の香りや花が以前はとても貴族等に人気で、観梅をしながら和歌を詠むという風流なものがお花見のはじまり。
梅は昔からの栄養効果で、「三毒を断つ」と言い伝えがあります。
殺菌や、アンチエイジング(老化防止)の美容効果、血液サラサラ効果等がその3つです。
東海地方でお勧めの、とても特徴のあるコンセプトをもった梅園を紹介します。
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全国2位の梅の品種の多さ!春の花まつりは梅の名所で楽しむ!
岐阜県安八郡安八町外善光3208(安八町ふれあいセンター内)
安八町では町民の憩いの場として楽しんでもらえるように梅園を作った時、町民の公募で名前が決められました。
町をあげて梅づくりや梅園の清掃等のボランティアを行って、今でも梅の花を守っています。
「梅バンク」というものがこの町にはあって、大きくなりすぎた梅の枝等をここに持ってきて寄贈するシステム。
※この梅園のおすすめポイント!
- ・品種の数が多いので、早咲きと、遅咲きの開花の時期がばらばらなので、長い期間楽しめる。
(1月下旬~3月下旬) - ・入園料と駐車場代が無料。
- ・梅まつりが毎年2月中旬~3月中旬まで行われてイベント盛りだくさん。
(梅の園遊会、俳句コンテスト、バザー、盆梅展、モデルの撮影会、ハイキング等) - ・休園日がないので、期間中はいつ行っても大丈夫。
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3月は南濃梅園の梅とハリヨにも注目!
岐阜県海津市南濃町志津581
この梅園は、社会貢献に力を注ぐ「中日本氷糖株式会社」という、氷砂糖を作っている会社が所有する敷地に梅の木を植えて作った梅園。
ここで収穫された梅で、自社の氷砂糖を使用してオリジナル梅酒を地域限定で販売しています。
梅園の敷地内には湧き水があって、そのきれいな水の環境でしか生息できない「ハリヨ」という絶滅危惧種の魚の池もあるんです。
「ハリヨ」は岐阜県の天然記念物で、岐阜県内でも湧き水の出る数か所、滋賀県の同じような環境の数か所以外は全滅。
国内でこの魚をみられるのは、とても珍しいことです。
梅まつりやイベントが華やかに行われる多くの名所とは違って、この梅園はシンプルに観梅を静かに楽しむのみ。
研究者の中で話題のハリヨも、梅園の持ち主の会社の「小さな命を守りたい」という社会貢献の精神によって生きています。
梅の花を楽しみたくて訪れるのはもちろんですが、そういった地域限定の大切な魚を見て何か心打たれるものがあるはずです。
梅の名所としてはメジャーではないですが、全国的にもないコンセプトをもった梅園です。
ぜひ、この梅園とハリヨ池を見てほしいと思います。
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まとめ
梅まつりは古くからお花見の花として楽しまれてきたものです。
お花見は本来その花の美しさ、香りを楽しむ春の雅な風習。
みんなでわいわいと言うよりは、しっとりと見物することが多いのが梅の花。
日本の伝統的な風習を今でも受け継いでいる梅の見物。
しかし、中には歴史ある梅の花を、様々な形で独自のコンセプトのもと楽しませてくれるところも存在します。
地域の町おこし、社会貢献等、地方の思い入れや取り組みが表れた梅園も素晴らしいです。
イベント感覚で毎年あちこち梅の名所をチェックしているなら、その中の候補にぜひ2つの紹介した梅園も加えてほしいです。