節分と聞くと、やっぱり「豆まき」ですよね!
最近はコンビニでも、節分に食べる恵方巻が予約も受付けるほどメジャーな行事になっています。
元々、節分は「季節を分ける」と言うのが由来です。
しかも今は2月の初旬が節分ですが、以前は大晦日(12月31日)が節分でした。
旧暦で動いていた昔は、1年の始まりである立春を元旦(1月1日)に定めていました。
つまり立春の前日が今でも同じく節分なので、年末が節分だったのです。
その当時の名残で受け継がれてきた多くの風習があります。
節分でよく知られる食べ物には、どんな由来と縁起が込められているのか紹介します。
節分で知られる食べ物はどんな由来があるの?
- 1・豆(福豆とも言われます。)
- 2・恵方巻
- 3・いわし
- 4・そば
- 5・こんにゃく(地方で始まった風習の食べ物)
中国の厄払いの行事で豆が使われたのが、日本にも伝わり節分で食べられるようになりました。
鬼を退治するのに、豆を鬼の目に投げたら退散したという言い伝えが始まりです。
年齢の数だけ豆をいただくという風習もあります。
家の中の邪気を外へ出すのに、豆まきをするのにもつかわれています。
関西の商人が商売繁盛で始めた習慣が広まったものです。
福を巻き込んでくれるという由来があって、切らずに食べるのがルール。
しかも毎年の恵方に向って、静かにだまって願い事をしながらいただくのが本来の食べ方。
いわしの臭いが鬼が嫌いな臭いなので、鬼(邪気)を追い払うことで食べられるようになりました。
地域によっては、いわしを塩焼きにしてヒイラギの葉と一緒に玄関の戸口にぶらさげておいたりします。
鬼(邪気)を家に入れないという言い伝えからうまれたものです。
また、昔は防虫剤がなかったので、保存しておくのが必要なお米に虫がつかないように防虫効果もあったそうです。
旧暦では年末が節分だったので、年越しそばを食べていた名残で今でも2月の節分に食べます。
そばの麺は細くて長いことや、そばの実の生命力の強さから、延命や長生きできるという言い伝えで食べられていました。
四国の方で始まり、大掃除とか冬至にもいただくそうですが、身を清める意味でたべられました。
こんにゃくは「お腹の砂おろし、ほうき」と言われるほどデトックス効果のある食材なので食べられるようになりました。
節分の食べ物はどんな縁起をかついで食べられているのか?3つの節分の縁起!
- 1・邪気を払って家内安全
- 2・毎年の無病息災や長寿の健康祈願
- 3・金運アップ
よく厄年と言われる年齢がありますが、その厄払いにも縁起をかついで食べます。
家の中に邪気を入れず、邪気も清めて家内安全。
悪い部分を切り離して新しい年を迎えるという縁起もあります。
以前は生命力が宿る豆などを食べると、そのパワーで病気にならないという縁起。
食べ物の特徴からそのエネルギーで病気がすぐに治るとか、長生きできるという縁起。
昔の金を扱う細工職人が、こまかい金の粉を集めるのにそば団子をつかっていました。
その金を集めるということから、金運アップの縁起。
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まとめ
1年の始まりを良い年にしたいと、様々な縁起をかついで取られていた食べ物。
年末が節分だったころの名残が、今でも多くの節分の食べ物に影響を与えています。
その由来を知ると、なるほど!と思うことが多いですよね?
今まで何となく食べていた縁起物の食べ物が、1年をより良くするためだと思いながらいただきましょう。
本人の心がけ一つで、1年がよくも悪くもなります。
少しでも良いものにしたい願いを込められた風習が、今でも行事食として残っているのは、多くの人たちの誰もが望む幸せのためです。