スキーやスノーボードをしに、または雪景色を見るためなど、冬になると雪国へ旅行を考える人も増えてきます。
また、都会に住む人にとっても、冬に気になるのは雪。
どちらも心配になるのが、どのくらい雪が降るのかということではないでしょうか。
チラチラ舞う程度の雪だといいですが、大雪警報が出たとき、一体どのくらい降るのかわからないですよね。
雪が普段降らない関東地方に出る大雪警報と、雪国に出る大雪警報は雪の降る量が同じなのでしょうか。
そこで今回は「大雪警報」と「大雪注意報」について調べたことに、青森に住む私の雪に対する感覚も交えてまとめていくので、参考になればと思います。
大雪警報の基準って地域によって違うの?
大雪が降るのが当たり前の地域とほとんど降らない地域では、5センチ雪が積もるだけでパニック度が違いますよね。
世界で最も雪が積もると言われている青森で5センチ積もるのは、「今日は少なくていいな」という感覚ですが、東京で5センチ積もると交通機関がマヒし、通行人が転んでケガしたというニュースが流れます。
そこでやはり、気象庁でも地域別に警報の基準を変えていました。
例えば、警報が出る基準である12時間降雪の深さを、東京23区と青森市で比較したので、以下をご覧ください。
青森市(平地)→35cm
随分違うものですね。
東京で10cm以上の積雪が観測されたのは2018年1月。
この時は電車やバスの運休が相次ぎ、首都高も多くの区間が閉鎖され、街中大渋滞。
学校や幼稚園もお休みになるなど、大パニックでした。警報が出るのも納得です。
一方で青森市で10cmだと、朝軽く雪かきしておしまいで通常の生活に何の支障もありません。バスも来ます。
もしこれで東京と同じく警報が出たならば、一体何に警戒すればいいのでしょう。
しかし、警報が出る本来の35cmでは、朝から雪かきが大変で体が痛いです。
道路はノロノロ運転になります。学校は休みになることは滅多にありませんが、子どもたちも通学が大変です。
警報が出た日に観光で青森市に訪れたなら、ただただ雪がすごい!と驚くのではないでしょうか。
スキーやスノーボードも、警報が出るほど降る日は、視界が悪いので地元の人もあえて行かないのではないでしょうか。
大雪注意報と大雪警報の違いは?
気象庁は、自然災害が起こる恐れがある場合に「注意報」や「警報」を発表します。
注意報は「災害が起こるおそれがある場合にその旨を注意して行う予報」とされ、警報は「重篤な災害が起こるおそれのある旨を警告して行う予報」としています。
つまり、どちらも災害が起こるおそれがあるということです。
特に、雪に慣れていない人が大雪警報が出た雪国を観光して歩くのは控えた方がいいでしょう。
スキーにスノーボードも雪山に慣れていないなら危険です。
また、都会で大雪警報が出たときは、交通機関が完全にマヒしてしまうので、東京23区の警報基準である10cmの雪に慣れている雪国の人たちも、気をつけなければなりません。
ところで、大雪注意報の場合は、降雪の深さがどのくらいなのか調べてみました。
青森市(平地)→15cm
東京で5cm積もる大雪注意報が出ると、電車の運行情報も気にしなくてはならず、雪道の歩き方を特集するニュースが出て大騒ぎですね。
でも、青森市で大雪注意報は連日出ているので、危機感が薄れているのが実情です。
15cm程度では日常に困らないのがほとんどで、「あぁ今日も雪か。」と市民は粛々と雪かきをする感じです。
注意報と警報はいずれにしても災害に注意しなければならないことには変わらないですが、雪に慣れていない人が雪国に来て特にスキーやスノーボードを予定している場合は、例え雪国の人たちが警戒しない注意報のときも、気にした方がいいでしょう。
まとめ
青森に住んでいると、大雪注意報も大雪警報も聞き慣れ過ぎていますが、都会に住む人たちは、注意報が出た段階で警戒した方が身のためです。
雪国に旅行を考えていた場合も、雪に慣れているか慣れていないかで、大雪注意報が出る降雪15cmに対してどう感じるかが変わってくるでしょう。
私は35cm降る警報レベルであれば、外出すら億劫ですよ。そんな日はたいてい寒いからです。
もし冬に雪国に行こうと思ってる方は、天気予報を気にしながら上手に旅行計画を立ててみてくださいね。