子ども、特に幼児のうちは病院にかかる機会が多いもの。
一度鼻水が出てしまうと、子どもは本当に長引きますよね。
お子さんが薬を飲んでくれなくて困っているというお母さんはとても多いとです。
どんな風に解決したらよいのでしょうか。
ここでは一般的な方法から、それでも飲んでくれなかったわが子の攻略体験を紹介したいと思います。
どうしても薬を飲まない我が家の子供たち
何をやってもどうしてもお薬を飲んでくれない子っているんですよね。
我が家では三人の息子のうち、二人がそうでした。
長男の場合は赤ちゃんの頃は飲んでくれたお薬を、1歳過ぎた頃から嫌な味だとわかったのか断固拒否してしまうようになりました。
離乳食もなかなか進まない子だった事と、初めての子だった事もあり、本当に心配したりイライラしたりしたものです。
食べ物に混ぜ込んだり、水に溶かしてみたりとチャンレンジしたもののなかなか飲んでくれません。
当時、お薬を飲ませられるのが嫌で暴れる息子を見た私の母に「自分の子なんだからしっかり言い聞かせて飲ませなきゃ。もっとうまくあげられなきゃかわいそうでしょ!」なんて簡単に言われてしまい傷ついた事があったのを思い出しました。
特に初めての子、初めての育児である場合は、ひとつひとつの事に真剣に悩んでしまいますよね。
薬を飲まない子どもへの一般的な対処方法
- アイスクリーム、ヨーグルト、プリンなど味の濃いものに混ぜる
- 水又は少量のぬるま湯に溶いてスポイトで飲ませる
- 少量の水を垂らし指で練って団子状にしたものを、上あごや頬の内側の部分に塗りつける
- お薬ゼリーを使う
- オブラートを使う
「注意点」
- お薬を飲みものや食べ物に混ぜ込む場合は、混ぜると飲みやすくなるもの、逆に飲みにくくなるものがあります。
- ジュースに混ぜる場合は果汁の濃いものは避けた方がよいそうです。
- 混ぜる際には、子どもに見られないようにする。
- 主食には混ぜない
- 水に溶けにくいお薬は、無理矢理溶かすと逆に苦くなってしまう事もあるので気をつける
飲み合わせに関しては必ず薬局でお薬を受け取る際に薬剤師さんに相談した方がいいですね。
また、シロップなら飲めるという子もいるようですので、お医者さんに予め粉薬にするか、シロップにするか相談するのもよいでしょう。
我が家の薬嫌いの長男の場合は、食べ物や飲み物はダメでしたが、お薬ゼリーを使う方法が合っていたようで、それで解決出来ました。
一般的な対策でも絶対薬を飲まない子どもはいる
ですが、お子さんがお薬を飲んでくれなくて困っているというお母さんは、こういった方法は既にチャンレンジしてしまったという方が多いのが事実。
あらゆる食べ物や飲み物に混ぜても、飲んでくれない子は絶対に飲んでくれません。
舌が敏感な子っているんですよね。
我が家の場合は長男よりも三男が大変でした。
偏食な為、アイスクリーム、ヨーグルト、プリンなどの甘いものは一切口に入れてくれません。
と言う事で勿論お薬ゼリーも見向きもしません。
これには本当に困りました。
納豆ご飯が大好きなので、三男から見えないようにスプーンの上にさらさらと少量ずつお薬を乗せてから納豆ご飯で隠して食べさせてみましたがやはり失敗。
最初に述べた注意点に主食には混ぜないと書きましたが、なぜそうかと言うと、ミルクやご飯などの主食は栄養源である為、お薬の味がばれたときに食べなくなってしまってはいけないので避けた方がいいそうです。
混ぜるものがないとなれば、もう無理矢理にでも口の中に入れる方法を取らざるを得なくなってしまいます。
ですが、拒否する子どもも真剣です。
指で口の中に入れようとすると本気で噛んできます。
これではお薬を飲む本人よりも、飲ませる方の私が心折れてしまいます。
薬を飲まない子どもへ私がとった工夫とは
基本は、お薬に少量の水を垂らし練って団子状にしたものを上顎や、頬の内側部分に塗りつける方法です。
私の場合はお薬を団子状にまとめる時には、離乳食の時に使用した小さなプラスチックの器と、これまた離乳食初期で使用したシリコン製のスプーンを使うとやりやすい事がわかりました。
スプーンの形はペースト用の先が細いものです。
三男の場合は粉薬を数種類同時に処方してもらう事が多い為に一回で済むように、小さな器に全てお薬を出します。
それにスポイトを使って一滴ずつ水を垂らして微調整しながらスプーンで団子状に練っていきます。
スポイトで微調整しながら水を垂らすことによって、水っぽくなってしまう失敗がなくなります。
またシリコン製のスプーンは材質が柔らかいのでお薬を練りやすいのです。
また、手も汚れません。
そして上げる時に指を噛まれる事もありません。
更に、口を開けてくれない子どもの口の中に入れる時も、指を無理矢理入れるよりもスムーズに、わずかに開いた口から頬の内側へスプーンを滑りこませる事が出来るのです。
この時に、団子状に練ったお薬はスプーンの上ではなく、裏側の部分につけておくと、頬の内側へ擦りつけやすくなります。
そして口の中へ入れたらすぐに麦茶や水を飲ませてあげますが、コップではなくストローを使うボトルに入れて準備しておいた方が、お薬をべぇと吐き出してしまう前にこれもスムーズに口の中へ入れてあげる事が出来ます。
私の場合はお薬を口に入れる時は歯磨きの仕上げのように寝かせて抑え込むスタイルにし、スプーンを抜いたらさっと体を起してあげてすぐにストローくわえさせてあげるようにしていました。
我が家の場合はこのちょっとした工夫で、飲みこぼしも少なくなりました。
最初は嫌がる子に無理矢理という形にはなってしまいますが、時間をかけずにさっと済ませてしまう方が子どもにとっても嫌な時間は少なく済みます。
勿論、飲めたら大拍手で大げさに褒めてあげる事が大事ですね。
2歳10カ月。
いまだに、お薬は苦手な三男ですが、言い聞かせが通じるようになってきた事もあり、タイミングとお薬の種類によっては、口の中へさらさらと直接入れても飲んでくれるようになってきました。
最後に
どんな方法を試しても絶対に飲んでくれない子はいます。
そんな時は、飲んでくれる方法を様々考えるより、子どもにとって嫌な時間が長引かないように、お母さんがスムーズに飲ませる事が出来る工夫をしてみてください。
それから、「お薬を飲んで病気のバイ菌をやっつけようね」「頑張って飲めたね」などの前向きな声掛けを大切にしてくださいね。
言い聞かせが通じる年齢になると、頑張ってお口を開けてくれる日は意外と突然やってくるものです。