RSウイルス感染症というのはどういう病気かご存知ですか?
私も子どもを産んでから聞くようになったのですが、詳しいことはよく知らず・・・
先日、我が家の3番目を総合病院の耳鼻科へ連れて行ったところ、隣の小児科に顔見知りの子が来ていました。
点滴をされて辛そうにしていたのですが、話を聞くと「RSウイルス感染症で入院することになった」とのこと。
同じクラスだし、保育園で流行する可能性も大きく、これを機にきちんと勉強しておこうと思います。
今回はRSウイルス感染症の基礎知識についてまとめておきます。
目次
RSウイルス感染症とはどんな病気?
RSウイルス感染症というのは、RSウイルス感染による呼吸器の感染症です。
冬の時期に流行りやすいのですが、夏に感染することもあり、1歳半までに半数以上が、2歳までの乳幼児のほとんどが感染します。
主な症状は
- 鼻水
- 咳
- 38~39℃の発熱
多くは軽い風邪のような症状ですが、咳がひどくなったり、喘鳴や呼吸困難が出る場合もあり、中には細気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。
特に月齢の小さい赤ちゃん・低出生体重児・肺や心臓などに疾患がある・免疫不全がある子どもがRSウイルスに感染した場合は重症化しやすいので注意が必要です。
RSウイルスは一度感染しても、その後何度も感染する可能性がありますが、幼児期に再感染した場合、症状は軽度で済むことが多いです。
RSウイルスはどんなふうに感染するの?
- RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみをしたときに出るしぶきを吸い込む
- 感染している人と濃厚に接触する
- ウイルスが付いている手・指・おもちゃ・ドアノブ・スイッチ・食器類などを触ったり舐めたりする
麻疹・水痘・結核のような空気感染は今のところ報告されていません。
RSウイルス感染症の治療法は?
RSウイルス感染症に対する特効薬はなく、対症療法(症状をやら和げる治療)しかできません。
咳や鼻水を抑える薬、熱を下げる薬などを使いながら、ウイルスが出ていくのを待つということになります。
水分補給をしっかり行いながら、ゆっくり休ませるようにしましょう。
小さい赤ちゃんで初めて感染した場合は、症状の変化などを注意深く観察してくださいね。
RSウイルス感染症を防ぐ方法は?
- 手洗い・うがいをしっかりする
- 赤ちゃんが使うおもちゃなどは、こまめに消毒して清潔に保つ
- 流行している時期は、赤ちゃんをできるだけ人ごみへ連れていかない
- 赤ちゃんと日常的に接触する人は、咳などの症状が出たらマスクをする
RSウイルス感染症で入院が必要な場合は?
1歳未満の赤ちゃんがRSウイルスに感染した場合で、細気管支炎や肺炎などを引き起こす、呼吸困難(ゼーゼーする・呼吸が速くなる・胸がペコペコする)に陥るなど重い症状がみられる場合は、入院して治療を行うことがあります。
一般的には対症療法をしながら自然治癒を待つしかないので、RSウイルスの検査をすることはあまりありませんが、月齢の小さい赤ちゃんで重症化のリスクがある場合や、入院する部屋を決めるために、検査をしてウイルスを特定することがあります。
RSウイルスの検査は鼻汁にウイルスが含まれているかどうかを調べるという簡易検査で、10分ほどで結果が出ます。
陽性反応が出た場合は、血液検査や胸部レントゲン検査などが行われます。
RSウイルスに感染しているかどうかの検査は、保険が適応されないため数千円の費用がかかります。
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さいごに
RSウイルス感染症は子どものほとんどがかかる病気で、軽い症状で済むことが多いですが、まれに重症化することもあります。
自分の子どもが重症化しやすい年齢なのか、重症化しやすいリスクを抱えているかどうかをしっかり把握し、慌てず冷静に対応してあげましょう。