「毒親」って最近ちらほら聴かれますがご存知でしたか?
「毒になる親」、アメリカの精神医学者の書籍から生まれた俗語です。
何となくイメージはつくと思いますが、子どもに毒の様な悪い影響を及ぼしてしまう親の事を言います。
現代社会の痛ましいニュースで、幼いころの親からの教育が原因と考えられる犯罪が多いです。
毒親は子供が大人になって親元から離れても、悪い影響を与え続けてしまうという問題があります。
幼少期の子育ては、その後の子どもの未来を左右する大切な時期です。
なぜ毒親が注目されるようになったのか、その特徴や原因と合わせた対処法も紹介します。
毒親には悪影響を与えてしまうこんな特徴がある!
② 無関心だったり育児放棄してしまう。
③ 過保護になって干渉しすぎる。
毒親の典型的な特徴ですが、なぜそんな態度で子どもに接してしまうのでしょうか?
それは、親になったときの精神状態が大きく影響します。
自分のことに精いっぱいで、子どもに対してどうしていいのか分からず無関心。・何かに依存してしまう癖がある。
子どものすることが何かと気になって依存してしまい、過保護・過干渉になりやすい。
・ストレスに耐える精神的な強さがない。
ストレス発散を子どもに対して暴力を振るって解消してしまうこともある。
虐待がひどくなると公的機関の介入も必要になる。
※虐待等の児童相談窓口 児童相談所全国共通ダイヤル「189」
近所の子供でも明らかに親から虐待を受けていると心配になったら厚生労働省のここへ相談!
・普段から人づきあいが苦手でコミュニケーションが下手。
子どもと何を話していいのか分からず、放任してしまって無関心な態度を取ってしまう。
毒親のチェックポイントと対処法とは?
一言に毒親と言っても、タイプがかなり違っていて、それぞれの対処法も大きく異なります。
まずは毒親の傾向を知るためのセルフチェックをしてみるのがお勧め。
※ココオルという悩み別の診断チェックができるサイトがあるのでここでチェック!
機能不全家族(毒親)傾向度 診断チェック
この診断によって、毒親のタイプが何か判断でき、それぞれの対処法もチェックしやすいです。
一般的なタイプと対処法を紹介します。
- ① 虐待や暴力がひどい親
自分のストレスを子どもに八つ当たりしているとか、自分の子どもにしつけなんだから当たり前。他人から見ると明らかに行き過ぎた暴力を日常化している親。子どもの心理としては「そんなに自分は悪いことをしているのかな?」とか、「自分のがんばりが足りないからいけないんだな?」とか、自分を責めてしまいます。
※対処法
子どもなので親には逆らえない部分もあるので、「自分は悪くない!」と言い聞かせる事。親と同じ近所等の大人に話を聴いてもらって、相談に乗ってくれそうな人を探すのも対処法としておすすめ。
放っておくと犯罪へと発展することも多いので、早めに第三者に介入してもらうことが必要。
- ② 子どものすることを何でも否定したり正しいことが全ての親。
親から見ると子どものすることは何かと足りない部分もあって、いつも否定することから入ってしまいがちです。毎回否定され続けると子どもは「何をしてもダメなんだ!」と落ち込むか、「どうせ怒られるんだから何もしないでおこう!」と自棄になるかどちらかです。※対処法
否定されるたびにどんどん落ち込んでしまうとそこから発展しないので、ダメなのも経験のうちだと前向きに考える様にする。正しいことだけをするのは親でも無理なので、子どもばかりにそれを徹底しているのは矛盾していると思うようにすること。
- ③ 子どもに干渉しすぎて先に何でもしてしまう過保護な親。
子どもが心配で失敗するのを見ていられないからと、つい親が何でもしてしまって、その通りに動くことを押し付ける親。子どもの自主性や自由な発想を奪ってしまい、大人になってから自分で何かを計画する能力が足りなくなってしまう。※対処法
親に自分の本音を言えそうなら、はっきりと自分の考えを伝えて、少し見守ってほしいと話してみる。それが無理そうな親なら、一応話だけは聴いてあげて、「自分は自分のやり方がある」と何でも従わずに意志を貫く言動をとる。
失敗してもそこから多くのことが学べるので、それを恐れずにチャレンジしてみましょう。
※暴力に対しての活動を幅広く行っている団体
・NPO法人CAPセンター JAPAN
(子どもに対しての暴力に反対し、子ども人権を尊重する目的の団体です。)
・特定非営利活動法人 児童虐待防止協会
(子どもの虐待ホットラインで、専門家による相談窓口を設けている団体。)
※毒親に育てられてカウンセリングを検討している人の相談先
・親子関係専門カウンセリングルーム「エムズルーム」
(電話でもメールでも相談ができます。)
地域の自治体もそれぞれに心の相談窓口を設けていたり、カウンセラーによる電話相談もあります。
専門分野によっては、かえって自分が傷ついてしまうことを言われたりするので、ある程度専門とするカウンセラーを選択して相談が必要です。
まとめ
アメリカの精神医学者の書籍から生まれた「毒親」という俗語が、今や現代社会の問題をダイレクトに表している代名詞となっています。
親となる立場の人も、最初から完璧に子育てができるわけではありません。
子どもとのコミュニケーションを取りながら、子どもたちの考えをじっくりと聴いてあげて判断し、それに合ったアドバイスをしてあげる事が大切です。
完璧になるのは人間は無理なので、親子でお互いが一緒に生活しながら成長していけば大丈夫。
一方的な押し付け、暴力による子どもへの支配は、親たちのエゴであって子どもたちに悪い影響を与えます。
毒親にならないためにも、親子の対話を心がけましょう!