冬場になると、車のフロントガラスが凍結してしまうことはよくありますよね。
時間が経てば、自然に溶けきりますが、朝の出勤などで車を使う場合だと、時間がないので、急いで溶かさないといけないと焦りますよね。
その結果、お湯や水を使って解凍を試みる人も多いのではないでしょうか。
しかし、その方法は間違っているのです。
そこで、今回は水やお湯を使った時の問題やより早く解凍できる方法をご紹介していきます。
目次
凍結したフロントガラスがに水やお湯をかけるとどうなる?
凍ったフロントガラスをみて、ついつい行動に移してしまいがちなのが、水やお湯をかけることだと思います。
しかし、どちらともフロントガラスにかけてはいけません。
理由を説明していきましょう。
<水がダメな理由>
凍ったところに水をかけると、溶けるのですが、再凍結の可能性があります。
まだ、朝の気温が低く、完全に上がりきっていない状態で水をかけてしまうと、一旦とけても、溶けた水分と、かけた水分が一気に冷やされて、フロントガラスに薄い膜がはったような白い氷の結晶のようなものが出来てしまいます。
結果的に完全に溶けきらず、時間の無駄になるだけです。
ですので、水をかけるのはやめた方が良いでしょう。
<お湯がダメな理由>
お湯がダメな理由としては、大きく分けて2つあります。
①再凍結の可能性があるから
これは、先ほど水がダメな理由でもあげましたが、お湯も同じことが言えます。
急激な温度変化で、お湯をかけると溶けますが、気温が低いとかけたところから再凍結してしまうので、お湯もかけるのはやめましょう。
②フロントガラスの破損の可能性
お湯をかけることで1番の危険性があるのは、フロントガラスの破損の可能性があることです。
フロントガラスというのは、特殊な構造で出来ています。
何かの衝撃で簡単に割れないような作りをしているため、複雑な構造となっています。
ガラスの種類をいくつか組合わせて強度を保っているのですが、実は、ガラスは急な温度変化に弱いのです。
衝撃に耐えられる強度はあっても、お湯をかけることで起きる温度変化にはめっぽう弱いので、突然割れてしまうなんてこともあるのです。
1回かけたぐらいでは割れることはないと思いますが、毎日の繰り返しなどで割れるリスクは上がってしまうので、お湯をかけることだけは絶対に止めた方が良いのです。
凍結したフロントガラスを速く解凍する方法
水もお湯もダメだとすれば、何で解凍すれば良いの?と疑問に思いますよね。
そこで、フロントガラスを出来るだけ早く解凍する方法をお伝えします。
②デフロスタースイッチを押す(扇形のマークに湯気みたいな3本線のあるマーク)
③A/Cボタンをオンにする
④外気モードにする
⑤エアコンの風量をMAXにする
①~⑤では、まず車の中から温めていきます。
②のデフロスターは、もともとフロントガラスの曇りなどを風の力で取り除く効果があるので、その力を最大限に利用します。
車の内部から温めたあとは、車外での作業です。
用意する物は、解氷スプレーと呼ばれる物です。
このスプレーをフロントガラスに吹きかけるだけでみるみる氷が溶けていきます。
溶けたあとは、ワイパーを1~2回かけるだけでOKです。
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ちなみに、解氷スプレーは、アルコールを成分としていて、0℃以下でも凍らないような性質があります。
ですので、スプレーをしたら氷は溶けますし、再凍結の可能性もありません。
ホームセンターやカー用品店などで、300円~500以内で購入出来るので、冬の時期は1本購入しておくと良いでしょう。
フロントガラスが凍結!?水やお湯をかけると結果は?速く解凍する方法とは?のまとめ
ついついお湯や水で溶かしたくなってしまいますが、特にお湯の場合は危険ですので、やめてくださいね。
冬の時期は、凍りやすいので、出来れば凍らないようにフロントガラスに専用のカバーなどをつけるなどして対策などをすることも大切なことかもしれません。