病気で入院したらお見舞いに行くとき家族とか友人知人を問わず、気を付けないと本人を不快な思いにさせてしまうことがあります。
メンタル的に落ち込んでいる事が多いため、そんな心理状態も考えてあげるのがマナー。
何でもいいからお見舞いに行くのでは、自分自身が今後の付き合いでちょっとギクシャクしてしまうことも。。。
もし自分が入院したら、こんなことはやめてほしいと思うことが何かを考えると、おのずとマナーも分かってきますよね?
病気になったらどうしてあげると本人のためなのかを考えて、お見舞に行くこと自体も本人やご家族に確認を取る等の注意も必要。
何も知らなくて恥ずかしい思いをしないためにも、基本的なマナーは身に付けておきましょう!
病気になった相手を思いやるお見舞いのマナーとは?
①お見舞いに行く前の準備。
病気によっては面会謝絶という事もあるので、必ず確認を取ること。
※長期入院か短期入院かの確認。
短期入院ならお見舞いに行くと本人も恐縮してしまうので必要ないです。
※面会に行ってもいい日時をあらかじめ聴いておく。
検査を受けたり診察が有ったりするので、日時は聴いておいた方がベスト。
②お見舞いに行くときのマナー
免疫力が病気で低下しているので、他の病気の原因となる可能性もあるのでなるべく連れて行かないほうが良い。
※病室では大声で会話しない。
個室であっても病人と話をするときは、いつもよりも穏やかに声を低く話してあげること。
周りの患者の迷惑にならないように大声は出さない。
※相部屋に入院している時は他のお部屋の方にも軽く会釈程度あいさつする。
相部屋の他の患者が眠っていたり見えないときはいいですが、顔を合わせたら軽く会釈してあいさつする。
※大人数での面会はNG。(多くても3、4人まで)
他の人も誘ってにぎやかにお見舞するのは、かえって本人に負担を与えてしまいます。
※お見舞いの滞在時間は長くても1時間ぐらい。
あまり長すぎると本人が休息できなくて疲れてしまうため。
※帰るのは自分から切り出してあげること。
本人からお見舞いに来た人を帰ってくれとは言いづらいので、自分からある程度の時間になったら失礼させてもらうこと。
③入院中の本人との会話でこの話題はダメ!
早く復帰しないといけないと焦らせると精神的にも不安定になります。
仕事を休んでいて収入面の事も考えてしまうため。
※病気の内容等の事。
かなり重い病気の時もあるので、本人が話さないようなら自分からはあまり詳しいことは聴かない方がいい。
※本人の家族の話。
本人を心配させるし、精神的にさらにナーバスになってしまうこともあるのでやめておく。
※見た目の違いを指摘する。
明らかに顔つきがやつれていたりしても、それをストレートに本人に言ってはいけない。
病気のお見舞いにこの品物はNG!
少しでも入院している本人を元気づけたいと、何か手土産をもってお見舞いに行く人も多いです。
ただし、この品物は持っていくと逆に相手が困ってしまうのでやめておきましょう!
- ① 鉢植えの花(生花)
生花は花瓶がないとたてておけず、ほとんどの入院患者が準備していないものです。綺麗な花を見て病室で元気に!と思うのは、かえって相手が困る品物。
また、香りが強かったりすると病人によっては体調が悪くなる可能性もあり。
シクラメン、菊、赤い花、椿、百合という様なお葬式でも使用される花と鉢植えの花は、入院が長くなると思わせるのでマナー違反。
病院内での感染予防やアレルギー等の問題で、生花の持ち込みを禁止している病院もありますので要注意。
- ② スリッパ等の寝具
寝具(パジャマ・スリッパ)は、「寝付く」とされるので、入院が長引くと思わせる品物なのでNG。病室内でも履くことができる、靴下なら大丈夫。
※ちなみに、入院中に使用したスリッパは家に持ち帰ると縁起が悪いとされて、古くから退院する時に捨てるという風習が残っています。
- ③ 食べ物
病気によっては食事制限等がありますので、何が大丈夫か分からないもの。フルーツも無難だと思われますが、実は皮をむいたりしないといけないので、包丁とかが無い事もあって困ることが多いです。
さらに、病室内は最近カード式の有料冷蔵庫になっている事が多く、食べ物は保存しておくのが大変で喜ばれないケースがあります。
※お見舞にもらって喜ばれる品物は、
② 雑誌やマンガ、本類
③ ウエットシート
どれも入院中に使用できるもので、病気でお風呂に入れなくて体がべたべたした時に、タオルやウエットシートがあると便利。
入院中は室内で静かに読書をすることが多いので本類は喜ばれます。
まとめ
相手の状況を思いやると、お見舞いのマナーも自然と分かってくるものです。
自分では良かれと思っていることもマナー違反になることもあるので、必要最低限のNGポイントは押さえておきましょう。
病気になったら誰でも気弱になって少しナーバスな心理状態になります。
お見舞いに行って、相手を元気づけたい、不安を和らげてあげたいと思う心を伝えてあげましょう。