春野菜はスーパーに売っているもの以外に、田舎暮らしをしている人はそれ以外にも数多くの物をみかけます。
地元の産直コーナーにしか出回らないものもあって、地域色豊かな野菜は、春だけでなくそれぞれの季節を通して魅力いっぱいです。
そんな素朴なイメージのある春野菜の家庭料理も、今どきな洋風アレンジで子どもでも好きになれるレシピも数多くあります。
大人向けの素朴な料理と、今どきの洋風なアレンジを加えたレシピを紹介します。
素朴な春野菜の料理が懐かしくておすすめ!
① イタドリの思い出と家庭料理
田舎の田んぼ道や学校の通学路など、春になるとにょきにょきと沢山出てきて、それを採って帰宅することもあります。
イタドリは最近見かけないので、食べるものだということを知っている人も少ないです。
年配の人や田舎暮らしをしている人なら、皮をふきみたいに剥いてから、ちょっと塩や味噌をつけて小腹がすいたらかじったりするんです。
春野菜の多くは、苦みが強いのであく抜きが必要ですが、塩漬けして保存しておく人が多く、漬物感覚で食べる事も多かったです。
・イタドリの皮をむいて、塩をまぶして少し板ずりしてなじませてしばらく置いておく。
・塩を洗い流して、ボールに水を入れてイタドリを浸しておく。
(時短したいときは湯にさっと通すと早くできます。)
- ・イタドリのお味噌汁
イタドリは油との相性がよくて美味しくなるので、油揚げと一緒にお味噌汁にします。材料:あく抜きしたイタドリ、油揚げ、お味噌
作り方:
・あく抜きしたイタドリを食べやすい長さに切る。
・油揚げとイタドリを鍋に入れてだしをいれる。
・沸騰して具材に火が通ったらお味噌をといて完成。 - ・イタドリとじゃこの酢の物
東海地方の一部では、昔からイタドリを始め自生する春野菜(山菜)は、酢漬けにして保存したり、酢の物にして食べる事が多いです。材料:塩漬けしたイタドリ、じゃこ、お酢、レモンかゆずのしぼり汁、おろしにんにく、ごま
作り方:
・イタドリをあく抜きした後塩に軽く漬け込んでおく。
・塩漬けしたイタドリを、細かく細切りにする。
・ボールにじゃことイタドリを入れて、お酢とレモン汁を加えて混ぜ合わせる。
・少しおろしにんにくとごまを加えると、風味も出て日本酒にあうおつまみになります。
② よもぎを皆で採って手作りお餅づくりの思い出
よもぎは春独特の強い香りのする、風味豊かな薬草。
食用で食べるのは、春に新芽が出て上の方の柔らかい部分だけです。
それをよく見ながら手で摘み取って、持ち帰ってから下茹でします。
茹でたら少しすり鉢でつぶしておいて、もち米を炊いて炊き立てのもち米にそれを入れます。
鮮やかな緑色に染まって、美味しそうなよもぎ餅になります。
つぶあんをシンに入れて丸めていただくと、何とも言えない甘さとわずかな苦み、ほのかな香りが素晴らしい味です。
今、販売されているよもぎ餅は、大半がよもぎを乾燥させて粉状にしたものを冷凍し、大量に作られています。
すりつぶすときの苦労はありますが、手作りのよもぎ餅を一度食べたことがある人は、今の味はちょっと薄く感じるようです。
アレンジ満載で子どもたちでも大丈夫!春野菜を使ったお気に入りレシピ!
- ① 菜の花とツナのマヨサラダ
材料:菜の花、ツナ缶、マヨネーズ
作り方:
・菜の花を塩茹でして、冷水で冷やして色止めします。
・ボールに水分をきった菜の花とツナ缶を入れて混ぜます。
・マヨネーズを入れて混ぜ合わせて完成。 - ② 春キャベツのソーセージ入りミネストローネ風
材料:春キャベツ、ソーセージ、玉ねぎ、コンソメスープの素、トマトソース、粉チーズ(刻みチーズ)
作り方:
・玉ねぎ(新玉ねぎでもOK)をさいの目に細かく刻んでオリーブオイルで炒める。
・春キャベツを大きめに切って、先ほどの玉ねぎに加えて炒める。
・水を入れて炒めた野菜とソーセージを煮込む。
・沸騰してきたらコンソメスープの素を入れてさらに煮込む。
・少しスープの量が減ってきたら、トマトソースを入れて弱火でコトコト煮込む。
・全体に火が通ってきたら火を止めて、粉チーズか刻んだチーズをいれて蓋をしておく。
・少し蒸しておくとチーズがとけるので、溶けてきたら食べる。 - ③ たけのことサーモンの彩りちらし
材料:たけのこ水煮、スモークサーモン、玉子2個、きゅうり、寿司用甘酢、だし汁
作り方:
・すし飯を作って桶で少し冷ましておく。
・玉子を溶いてスクランブルエッグにする。(盛り付けで使う。)
・きゅうりをスライサーで切っておく。
・たけのこの水煮をだしで煮込んで味付けする。
・具材がそろったら、すし飯に混ぜる。
・ちらしご飯とスモークサーモンをバランスよくのせて、スクランブルエッグを盛り付けて完成。
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まとめ
春野菜の料理は、昔から食べなじんだ家庭料理で楽しむだけでなく、子どもでも食べれるアレンジで美味しくいただけます。
冬のため込みのデトックスは、大人も子どもも皆が大切なので、苦みや香りが苦手でも調理法1つで、すごく好きになってしまうぐらいに美味しくクッキングしましょう。
先入観を持たずに、健康の為に春野菜の素晴らしい効果を体へ運んで、春を全身で満喫しましょう。