年末にすき焼きを食べる家庭が多い中、名古屋では「ひきずり鍋」を食べるんです!
聴いたことがない人が多いと思いますが、これは名古屋の名物グルメの1つなんです。
全国的に知られるすき焼きは牛肉を使用しますが、名古屋のひきずり鍋は鶏肉を使います。
料理自体はすき焼きと同じですが、メインのお肉が違います。
しかも、鶏肉をこの辺りでは「かしわ」と呼ばれるんです。
名古屋と言えば名古屋コーチンが有名ですが、昔から鶏肉グルメは多いんです。
郷土色豊かなひきずり鍋の魅力を紹介します!
関連記事
愛知のお雑煮は日本一シンプル?地方色豊かなレシピ!
名古屋の名物グルメはこんなにある?年末恒例のひきずり鍋レシピ紹介!
どうして「ひきずり」なのかと言うと、すき焼き鍋でいただくとき、肉をひきずるように食べていた事が由来です。
また、年末に食べると1年の終わりにひきずってきた余分なものを、その年が終わる前に片付けて新年を迎えるという縁起もあります。
ひきずり鍋レシピ
鶏もも肉・胸肉(名古屋コーチンを使用することが多いです。)
ネギ(越津ネギという愛知県津島市の伝統ネギを使用します。)、シイタケ、白菜、春菊、にんじん、糸こんにゃく、生麩、焼き豆腐、玉子
ベースの割り下
①鶏肉をそぎ切り、野菜や焼き豆腐、生麩は八つ切りに切っておく。
②糸こんにゃくと生麩は下茹でする。
③すき焼き鍋で鶏の脂身を入れて、鶏肉とネギを先に軽く炒める。
④割り下を入れて、具材を火が通るまで煮込んで完成。
⑤玉子をといたものを器に入れて、そこに具材をいれていただきます。
⑥煮詰まってきたら、〆に少し水を足してうどんやご飯(家庭によってはおそば)を入れて食べる。
※鶏肉はしっかり火を通す必要がありますが、あまり煮込みすぎない方が美味しくいただけます。
※〆に家庭によっては鴨南蛮そばみたいに、年末の年越しをかねておそばを入れるときもある。
ひきずり鍋だけじゃない!名古屋に多い鶏肉料理のおすすめグルメはこれ!
最近ダイエットする女性にも低カロリーだからと人気の鶏肉料理。
名古屋は古くから鶏肉の産地として、数多くの鶏料理が存在します。
手羽先唐揚げ、親子丼、ひきずり鍋。。。
名古屋駅前に昔から手羽先唐揚げの専門店があり、遠方から仕事等で名古屋に来ると、お土産話にこの手羽先を食べてから帰る方が多いほど。
親子丼も、名古屋駅から少し離れていますが、伏見駅というビジネス街の一角に、古くから代々続く親子丼の専門店もあるぐらいです。
年末恒例のひきずり鍋も、後を引く美味しさと言う意味もあって、本当に美味しいです。
居酒屋系でも、鶏料理専門の居酒屋もあり、本当に鶏肉文化が浸透しています。
イメージ的に牛肉なんじゃない?と思われるでしょうが、牛肉はお隣の岐阜県がとても有名。
飛騨牛の産地で、各地で飛騨牛を使った焼肉屋さんがかなり多いんです。
名古屋は割と高級な感じの肉を好むかと思ったら、そうではなく昔から産地である鶏肉を大切にいただく風習があります。
まとめ
年末のすき焼きはみんなが大好きな鍋です。
きひずり鍋は、郷土の特産物を美味しくいただく名古屋の名物です。
どこの土地にも地方色豊かな郷土料理があるように、名古屋もそんな古くからの伝統料理を大切にする風土があります。
地域の食材をみんなで美味しくいただく、地産地消は今の時代にとてもマッチしています。
これからも自分の地域の特産物は大切にいただいて、苦労して育てている生産者の方々の思いをじっくりと味わいましょう。