ココアを久しぶりに飲もうと思って、牛乳や熱湯の中にココアの粉を入れて混ぜること数分。
溶けたはずのココアをみると白い粉が浮かんでいたなんて経験はありませんか?
ココアは茶色いはずなのに、白っぽい粉があったら、ゴミなのか、それとも虫なのかあらゆる詮索をすることになりますよね。
白い粉の正体が分からないままだと、せっかく飲もうとしたのに、このまま無駄にしなくてはいけないのかと思うとなんとなくもったいない気もしますよね。
そこで、今回は、ココアに含まれる白い粉の正体についてお伝えしていこうと思います。
ココアに混じっている白い粉の正体は?
ココアに白い粉が混じってると、砂糖が溶けた物?カビ?虫?などあらゆることが想定されます。
しかし、この正体は、脂肪分なのです。
ココアやチョコレートなど脂肪分が多い食品によくありがちなのですが、この白い粉は、高い温度など急な温度変化によって、ココアの粉に含まれているココアバターの脂肪分が一旦分解されて、その後、再結晶化されたものなのです。
その時の温度や状況によっても白い粉の出現率は違ってきますが、夏場の炎天下に常温で保存しておいたり、冬の暖房下で常温保存しておくなどすると、ココアの粉の中に白い粉が混じるようなことが多いようです。
ちなみに、この白い粉が混ざったものとココアの粉を溶かしても、ココアは溶けきりますが、白い粉はなかなか溶けず、溶けても少しで、そのまま形状が残って浮遊していることが多いです。
ココアに混じっている白い粉は飲んでも大丈夫なの?
先ほど、上記で説明した通り、白い粉の正体は脂肪の一種なので、ココアに白い粉が浮かんでいたものを飲んでも大丈夫です。
ただ、なんとなく白い粉が浮いていると見た目的にも微妙な感じがしますし、飲んで良い気分もしないのも事実ですよね。
そこで、白い粉を出さないように、ココアの保存をしっかりすることが必要です。
ココアの粉は普段常温で保存しているという方が多いと思いますが、実は常温保存はあまりおすすめ出来ません。
常温で保存しておくと、害虫の発生や急な温度変化で味が落ちたり、白い粉である脂肪が分離して出てきてしまいます。
それらを避ける方法としてオススメなのが、冷蔵庫での保管です。
特にミルクココアの場合には冷蔵庫での保存が望ましいでしょう。
ココア袋の空気を出来るだけ抜いて、ジップ部分をきちんとしめます。
ココアの粉などサラサラしているもので、よくありがちなのが、ジップと袋の間に粉が挟まってしまうということなのですが、このままの状態で保管してしまうと、しっかりと袋が密封されずに、水分やゴミなどが入りやすくなってしまいます。
ですので、ジップ部分を閉めるときには粉をしっかりと払ってから閉めるようにしましょう。
そして、出来れば、ココアの袋はジップロックや密閉容器などに入れて二重にしておくとより密閉されるので、保存が上手に出来ます。
まとめ
賞味期限以内なら、白い粉がココアの中に混じっていても飲んでも脂肪分なので平気です。
ただ、やはり見た目が気になったり、なんとなく風味が落ちているかなと思った時には、新しく買い直した方が良いかもしれません。
そしてココアはできるだけ密封して冷蔵庫で保管するように気をつけてくださいね。