生姜が大好きという方は多いと思いますが、生姜と新生姜の違いって知っていますか?
生姜料理を作ろうとして、料理本に新生姜と書いてあるけれど、いつも使っている普通の生姜じゃダメなの?
このように思う人も多いことでしょう。
では、この2つの生姜の違いはどういった点なのでしょうか?
そこで今回は、生姜と新生姜についての説明と、代用は可能なのかについてお伝えしていきます。
新生姜と生姜の違いとは?
新生姜と生姜は、厳密にはどちらとも生姜です。
しかし、同じ生姜でもやや違いはあります。
ですので、詳しく違いに着いて見ていきましょう。
新生姜とは?
新生姜は、普通の生姜の上に新しく育った「根」の部分のことです。
普通の生姜に比べると、全体的に白っぽく透き通ったような感じで、先端はピンク色をしていてかわいらしい感じの野菜です。
新生姜は、育ってからすぐに収穫されて、その後すぐに市場へ流通されます。
大体、6月の始めから8月の終わり頃までのおよそ2カ月間と短いのが特徴的で、その期間でしか手に入れることは出来ません。
比較的すぐに出荷されるため、生姜自体に水分を多く含んでおり、皮や繊維が非常に柔らかいというのが特徴です。
味も普通の生姜に比べると、生姜特有の辛みが抑えられているので、火を通さずに生で食べるのがオススメです。
お寿司屋さんで良く食べられるガリなどは、新生姜を使っています。
生姜とは?
普通の生姜には、ヒネ生姜という正式名称があります。
茶色っぽい皮に覆われ、中身は黄色というよく一般的に見られる物です。
生姜をすってみると分かりますが、生姜自体はやや固めで、繊維が多いので、すっていると中からひげのような繊維が出てきます。
このヒネ生姜は、新生姜を収穫後、さらに数カ月期間を空け、11月頃に収穫が始まります。
新生姜は、収穫後すぐに出荷されますが、このヒネ生姜は2~3カ月ほど貯蔵されてから出荷されるのが特徴です。
味の方ですが、もうすでに皆さんもご存じの通り、生姜独得の辛みや風味が強いのが印象的です。
こちらの生姜は、生で食べるというよりは、薬味や味付けのポイントに使うことが多いです。
生姜は新生姜の代用として使えるの?
生姜を新生姜の代用に使えるかという疑問ですが、料理次第では代用も可能です。
ただし、先ほどもお伝えした通り、新生姜はさっぱり系で、辛みも少ないもの、生姜はやや繊維質で辛みもあります。
この特徴をしっかりと踏まえた上で料理に使う必要が出てきます。
例えば、生姜を代用として使う場合には、料理本に書いてある量より気持ちやや少なめにしたり、味をしっかり確認して使う必要があるでしょう。
新生姜を使う代表的な料理には甘酢漬けなどがありますが、もし甘酢漬けを作るような時には、生姜は向きません。
あくまでも、調味をするという点で代用は可能ですが、生で食べるという時にはあまりおすすめはしないので自己判断でお願いします。
まとめ
新生姜と生姜は同じ生姜ですが、風味や味もやや異なり、料理に合う方法もやや違ってきます。
特に、新生姜は比較的短い時間しか販売はされませんが、その時期だからこそ楽しめる料理も多いので、是非代用するのではなく、その素材を探して味わって見てくださいね。