現在30代の会社員です。
今でこそビジネスマナーをちゃんと勉強し、言葉遣いなども気をつけていますが、20代の頃はたくさん恥をかきました。
特に、敬語と謙譲語の使い分けが分からず、二重敬語・二重謙譲語を日常で使っていました。
自分では「言葉遣いは出来てるつもり」だったけど、知ったかぶりが一番恥をかくというエピソードをお話します。
笑い話として聞いてもらえると嬉しいです。
目次
10年くらい「拝見させていただきました」を多用していた
ビジネスマナーでやりがちな間違いの一つに「拝見させていただきました」を使ってしまうことがあるかと思います。
例えば、クライアントからのメールに返信する際に使ったり、上司から渡された書類を確認した際に使ったり等。
本当は「拝見いたしました」が正しい使い方です。しかし、相手を敬おうとしすぎて、つい「~させていただきました」とつけてしまうのです。
また、この「拝見させていただきました」が怖いのは、周りの同僚や先輩なども普通に使っているところ。
つまり、正しい敬語・謙譲語を使える人が少ないので、言葉遣いを「正してくれる人」に出会えないのです。
わたしがこの間違いに気づいたのは、たまたまつけていたラジオ番組で「よくある日本語間違い」についての放送を聴いたからでした。
今振り返ってみると、あのラジオを聴いていなかったら、今でも「拝見させていただきました」を使っていることでしょう。
「正しいビジネスマナー」についての本を読むようにした
日本語の誤用を思い知って以降、わたしはビジネスマナーに関する本をよく読むようになりました。
すると、他にもまだまだ自分のマナーが間違っていることに気付きました。例えば、電話で「もしもし」を使うことが厳禁なこと。
いや、普段遣いでならば良いのですが、お客様に対して「もしもし」は言ってはいけません。
なぜならば、「もしもし」は「申します申します」と相手に伝えているから。
平たく訳すと、「今からこちらの意見を言うよー!」とお客様に言ってしまっているようなものです。
しかし、そうだと頭の中では分かっていても、電話越しに音声が聞き取りにくいとつい「もしもし?」と言いそうになります。
この時、ビジネスマナーとして正しいのは「お客様、お電話が遠いようですが…」などと言うのがベターです。
とはいえ、この「お電話が遠いようです」も、個人的には何か変だなと思ってしまいますが。電話が遠いってどんな状況なの、と疑問を持ってしまうので。
ビジネスマナー研修・講座で実践的に勉強した
ビジネスマナーの本だけでは、基本の形は分かっていても日常で臨機応変に使うほどのレベルには達しません。
そのため、わたしはビジネスマナー研修・講座を受けることにしました。
こういったビジネスマナー研修などは、企業によっては無料で行われているので、お金をかけずに勉強することが出来ます。
とはいっても、ビジネスマナー本に書いてあることを実際に人前で使う練習をするだけなのですが。
研修では、隣にいる人とペアを組んで、電話応対の練習をしたりしました。
やはり、見知らぬ人といきなり電話練習を面と向かってするのは緊張しましたが、勉強なので仕方ありません。
お互いに照れながら電話応対の練習をしたのを覚えています。
こういった実践形式で何度も反復練習をすると「体が覚える」ので、次の日から社内でちゃんとしたビジネスマナーを使えるようになりました。
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さいごに
「若い頃の恥はかき捨て」だといいますが、確かにその通りだと思います。
結局、ビジネスマナーや言葉遣いを間違えたところで命を取られるほどの「致命的なミス」にはなりませんから。
もちろん、最初からちゃんとしたビジネスマナーが出来るに越したことはないですが、何歳からでも間違いを正すことは出来ます。
もし、今ビジネスマナーや言葉遣いで困っている方は、まず本を読んで勉強したりビジネスマナー研修などを受けてみてください。
きっと、一歩前進出来ることでしょう。