「感情労働」という言葉をご存知ですか?
いまいちイメージがわかないかもしれないですが、頭脳労働、肉体労働と並んで、相手に対して一定の感情表現を求められる労働です。
つまり自分の精神力を保って提供している業務です。
いつも嫌なことがあっても、それを顔に出すことができないので、心の中のバランスを保つのがすごく難しいです。
そんな職種に就く人たちの抱える問題と対策を考えましょう。
感情労働の職種はこれ!労働者の心を守るには?
どんなときも変わらず一定の対応と感情のコントロールが必要なのが、「感情労働者」。
代表的な職種は、「接客業」。
お客様への対応が、どんな相手であっても柔軟に接して不快感を与えないようにする必要が有ります。
それ以外の職種は、「営業職・医療福祉の職種、芸能関係の職種」
どれも人前に出たり相手に対しての接し方が、アクティブで笑顔である等のイメージを持たれるものです。
一番感情労働者がストレスを覚えるのが、仕事をしていないとき。
いつもやって当たり前の相手に対する気配り等が、プライベートでもその仕事上の癖が出て、やって当たり前と周りからも思われます。
仕事とプライベートの区別がつかないままで、毎日の生活を送っている人が多いです。
そんな労働者の心を守るために、周りの人が考えてあげることは、
・仕事上の悩みを聴いてあげる。
・自分と同じ人間的な感情の持ち主だと理解すること。
仕事とはいえ、感情をコントロールするのは誰でも難しく、すごくストレスも強く感じています。
それを自分とは違う強い精神力の持ち主だと勘違いしてはいけません。
さらに、そういった職業についている人と家庭をもったら、子育てとか家事とかも円滑にしてくれそうだと期待するのもNG。
逆に仕事が感情労働だからこそ、プライベートではその正反対の言動をとる人も多いです。
どんな相手であっても期待のし過ぎは良くないです。
かえってその職業についている人を苦しめてしまいます。
こんな労働対策で感情をコントロールする!
感情労働に従事している人の、自分自身で気を付けたい対策は、
① プライベートでは完璧主義者にならない。
仕事上の経験から、家事をするときもすべてを完璧にしないといけないと思う人が多いです。
頑張りすぎると自分を追いつめてしまうので、少しハードルを下げましょう。
常に優等生である必要はありませんので、気持ちを楽に持ちましょう。
② 自分の本音を出し切る。
感情をコントロールするくせがついているので、ついつい言いたいことをぐっとこらえてしまいがち。
こんなことが嫌だった!とか、本音をぶつけるようにしましょう。
ため込むと自分を見失ってしまう可能性もあります。
③ 仕事と家庭でのメリハリをつける
仕事上で常に感情をコントロールしているので、家庭内で取り乱しているところを見せるのが耐えられないと感じています。
イメージを壊すといけないと思わず、仕事は仕事の顔があると言い聞かせましょう。
毎日の生活で帰宅した時に、自分の気持ちに正直に行動して、次からの仕事への活力を養いましょう!
まとめ
感情労働とは、どんなときにも仕事で一定の対応が求められる、精神力のコントロールを要求される仕事です。
そのため自分自身もオンとオフの区別ができなくて、段々心のバランスを崩していきます。
仕事とはいえ人間的な感情を否定しながら生活することは無理です。
仕事によってストレスを感じている人が多い中、職業柄それを感じていないと思われている感情労働者の心理を考えてあげましょう。
普段は人をケアするとか、常に前向きに取り組んでいると思われていても、人の心は見た目だけでは分からないものです。