友人が事務所を引っ越すというので手伝いに行ったら窓ガラスにヒビが入っているのを発見!
毎日カーテンも開け閉めしていたそうですが気づかなかったらしく、いったいどれぐらいの間放置していたんでしょう・・・
修理費を見積もってもらったところ、「熱割れでしょうね」ということで窓ガラスを交換するしかなく4万円以上はかかるそうで、痛い出費ですよね。
でもこの事務所って賃貸でしょ?その場合って修理費は大家さんが負担してくれないの?
そもそも熱割れってどういう意味?いろんな疑問が出てきましたよ。
今回は、窓ガラスが熱割れした場合しばらく放置しても問題ないのか、賃貸の場合修理費は誰が負担すべきなのかについてご紹介します。
窓ガラスの熱割れってどういうこと?
熱割れというのは部屋の外と中の気温差が原因で起こります。
特にガラスの中にワイヤーが入って網網になっている「網目ガラス」は熱に弱いため、ヒビが入りやすいんです。
温度差によりガラス内のワイヤー(鉄線)が膨張し、ガラスがそのワイヤーの圧力に耐えられなくなってヒビが入るんですね。
季節でいうと冬、特に午前中の温かい日差しが差す時間帯によく起きます。
また一枚のガラスでも真ん中の部分はよく陽が当たりますが、サッシに隠れた部分は陽が当たらないので、ガラスの場所によっても温度差が生じます。
他にもガラスをカットするときの処理や方法に不備があったり、シーリング材が合っていなかったりという施工状態が悪い場合にも熱割れは起こります。
網目ガラスは熱に弱くてヒビが入りやすいんですが、ワイヤーが入っていることでガラス割れても落下したり飛び散ったりしないというメリットもあります。
集合住宅やマンション、隣の建物との間隔が狭い場所などでは、火事が起きたときに周辺への燃え広がりを防ぐためにもこの網目ガラスがよく使われているんですよ。
窓ガラスのヒビを放置するとどうなる?
窓ガラスのヒビを放置しておくととても危険です!
発見したらすぐにガラス屋さんか、賃貸の場合は不動産会社や大家さんへ連絡してください。
- 空き巣に狙われやすい
- ガラスが割れてけがをする
- ガラスのヒビの部分から水が入りより割れやすくなる
賃貸の場合熱割れした窓ガラスの修理費は誰が負担する?
窓ガラスのヒビの原因が熱割れによるものだったら、これは自然に起こることで故意ではありませんから修理費は大家さんの負担になります。
友人の事務所の窓ガラスは、ガラス屋さんを呼んで見てもらったところ、防火ガラスでかなり良いものを使っていたらしく、普通に交換したら7万円はかかると言われました。
そのとき来てくれたガラス屋さんが「熱割れなら大家さんの負担」ということを教えてくれたので良かったのですが、そのまま「ただのひび割れ」ということで放置していたら、退去するときに敷金から修理費をがっぽりと引かれたことでしょう。
結局保険に入っていて10万円までは保証内とのことで、保険で全額保証してもらえることになりました。
窓ガラスの熱割れを防ぐには
家の作りや住んでいる環境によっても違ってきますが、できるだけ普段から対策をして窓ガラス熱割れを防ぎましょう。
- エアコンの風を直接窓ガラスに当てないようにする
- エアコンの室外機の風が窓ガラスに当たらないように設置する
- 窓ガラスの近くに洗濯ものや布団を干さないようにする
- カーテンやブライドは窓ガラスに密着させすぎないようにする
- 洗濯物や飾り物などで窓ガラスに影のある場所とない場所を作らないようにする
- 窓ガラスの近くに荷物を積んだり、家具を置いたりしない
- 窓ガラスにフィルムやポスターを貼らない
- 網目ガラスをワイヤレスガラスに交換する
- 耐熱ガラスに交換する
まとめ
窓ガラスの熱割れは温度差によって起こるんですね。
窓ガラスのヒビをそのまま放置していたら非常に危険ですので、発見したらすぐに連絡して修理や交換などの対処をした方がいいですよ。
賃貸の場合は大家さんの負担になりますので、不動産会社や大家さんにできるだけ早く相談してくださいね。