お雛様の並べ方、あなたのお家のお雛様は左or右、どちらでしょうか?
「え?どういうこと?」って思われた方、実は、関東と関西ではお雛様の並べ方が逆なんです。
もしかしたら、テレビなどで自分宅とは反対だから違和感を持っていたなんて方もいらっしゃるかもしれません。
もし、今初めて知ったなんて方は、単純に「なんで?」という疑問を持たれるでしょう。
そこで今回は、このお雛様の並べ方についてお話してきたいと思います。
目次
お雛様の並べ方!関東と関西の違いを紹介!
実際、お雛様の並べ方について見てみると、
関西バージョンでは、「正面から男雛を右、女雛を左」
に飾ります。
このように、関東と関西では、お雛様の位置が真逆なのです。
同じ雛飾りなのに不思議ですよね。なぜなのでしょう。
関東と関西でお雛様の並べ方が違う理由は?
雛人形の並べ方ですが、もともとは関西風でした。
その理由として、京都御所の紫宸殿の御即位の式典の並び方、これが由来となっており、また、「太陽が登る=東の方角が上位」という中国の考え方からも来ているそうです。
それではなぜ、関東はいつ頃からどうしてこの関西とは真逆の飾り方になったのでしょう。
実はこれには諸説あります。
「天皇の即位式」説
昭和天皇の即位式が新聞に載り、その時の天皇皇后両陛下の位置を参考にした。
「武家の習慣」説
武家中心の慣習が強い関東で武家では右側が上位とされていたため。
「西洋文化」説
明治時代に西洋文化が入ってきましたが、西洋では右側が上位とされていたため。
このような理由から、関西と関東ではお雛様の並べ方が真逆となっているようです。
関東or関西のどちらが正式なの?
それでは、関東or関西のどちらの方が正しい並べ方かという疑問が沸いてきますが、どちらも正しいというのが実際のところでしょう。
昔からの伝統をそのまま引き継いできている関西、歴史を現代風に受け継いできた関東、地方や時代の特色を残しながら受け継がれてきたことにはそれぞれに意味があり、この先も、両方の雛人形の並べ方をそれぞれ残していくことがいいのではないでしょうか。
お雛様の並べ方以外にも違いはあるの?
関東と関西のひな人形の並べ方以外で最も分かりやすい違いはあるのでしょうか。
はい、ズバリ「顔」の作りが違います。
関東雛は、顔全体がふっくらとしており目が大きめで口元がほころんでおり、京雛は、顔がほっそりしており切れ長の目に鼻筋が通っています。
まとめ
関東と関西の並べ方の違いにはそれぞれの理由があったことが分かりました。
京都を中心に栄えた文化から、武家の文化が関東に発祥、現在は東京を中心に文化が栄えてきています。
時代の特色を残す文化をこの先も大切にしていけるといいですね。