伊勢神宮は長い歴史があるだけでなく、パワースポットとしても一度は訪れたいと願う人々が多いです。
天皇家ともつながりが深く、伊勢神宮の神職「祭主」は、代々旧皇族・旧華族の出身者が就任しています。
祭主は、天皇陛下の代わりに伊勢神宮の祭祀を司る大切な職種。
天皇即位等で何かと関心の深まる伊勢神宮の参拝は、順序やお参りの方法等正しいマナーは存在しています。
伊勢神宮の文化の継承も含めて、気になる参拝順序のなぞをチェックしましょう!
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伊勢神宮参拝は外宮と内宮どっちから?片方だけもいいの?
伊勢神宮には外宮と内宮があるのは、多くの人が知る事です。
でも、意外にどっちかだけお参りすればいいんじゃない?と思っている人もいます。
本来片方だけお参りするのは、「片参り」と言われて、縁起が悪いとされているんです。
外宮内宮ともに、正宮(外宮なら豊受大神宮、内宮なら皇大神宮)と呼ばれる場所からお参りを始め、その後「別宮」と呼ばれるところへの参拝をします。
正宮だけを参拝はOKですが、別宮だけの参拝はNG。
さらに、外宮と内宮どちらからお参りするのかというと、外宮からです。
伊勢神宮には数多くの祭事がありますが、「外宮先祭(げくうせんさい)」といって、外宮から先に執り行われる習わしがあるからです。
伊勢神宮に祀られている天照大御神自身が、「祭りの際は豊受の神から先に詣でなさい」と言われたことにも由来があります。
豊受の神とは外宮にあります。
また、伊勢神宮内宮が作られる前に、外宮の土地にはすでに古くから土地神が鎮座していたのです。
その両方の理由から外宮が先と言われるようになりました。
さらに、外宮にお参りする前に、「二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」に行きましょう。
場所は、伊勢神宮とは少し離れていて、夫婦岩の観光地としても有名な場所です。
(三重県伊勢市二見町江575)
ここは、祭神・猿田彦大神縁の興玉神石を拝する神社で、「道開き(導き)の神」といわれています。
神宮にお参りする前に、まず「禊(みそぎ=身を清める)」を済ませて外宮参拝をするのです。
神聖な場所への参拝ですから、心も清らかにしてお参りしたですよね!
二見興玉神社の夫婦岩は、天照大神と興玉神石を拝むための鳥居の役目をしているのもあって、ここが禊の場所とされています。
外宮に到着したら、敷地内をこのような順序で参拝しましょう!
「多賀宮」→「土宮」→「風宮」→「月夜見宮(宮域外別宮)」→「神楽殿」→伊勢神宮・内宮へ
所在地:三重県伊勢市豊川町279
電車の最寄り駅:
関東・名古屋・関西方面からの場合→近鉄宇治山田駅(下車して徒歩10分)
三重方面からの場合→近鉄・JR伊勢市駅(徒歩5分)
自動車の場合:伊勢自動車道 伊勢西インターから車で15分ほどで到着→
伊勢神宮外宮前駐車場(駐車場から徒歩1分)
伊勢神宮内宮に観光客が訪れて間違えやすい参拝順序!
多くの観光客は、内宮のおはらい町・おかげ横丁に飲食店やお土産店があるので、そこに行くのが目的で訪れる人も多いです。
家族連れの場合は特に、参拝よりも観光色が強いです。
伊勢神宮というパワースポットでグルメデートをするというカップルもいるほど。
せっかくの神聖な場所へ行くのですから、内宮への参拝は大切です。
内宮は訪れた人なら誰もが、夏でもすごく凛としたひんやりと感じる独特の空気があるのです。
それが長い歴史を刻んだ神が祀られている場所のためなのかもしれません。
内宮の参拝順序は、このように進みましょう。
「第二鳥居」→「内宮御正宮(天照大御神)」→「御稲御倉」→「荒祭宮(別宮)」→
「風日祈宮(別宮)」→「神楽殿」→「参集殿」→「子安神社」→「月夜宮(宮域外別宮)」→
「倭姫宮(宮域外別宮)」
※瀧祭神(地元の伊勢の人はここへご挨拶してから正宮へ向かいます。)
とりつぎさんと呼ばれていて、「とりつぎさん=取り次ぐこと」の神様。
「自分の名前」と「願い事」を告げると正宮の天照大御神に「こんな参拝者が来てこんな願い事をしております!」と取り次いでくれる由来から。
所在地:三重県伊勢市宇治館町1
・電車の最寄り駅:各地から外宮最寄り駅→近鉄宇治山田駅・伊勢市駅→
三重交通バスに乗り換え→内宮前バス停にて下車
・自動車の場合:伊勢自動車道 伊勢西インターから車で15分ほどで到着→伊勢神宮内宮前駐車場A(内宮真ん前)
台数が少ないですが参拝には一番近いです。
伊勢神宮内宮前駐車場B(内宮のおはらい町おかげ横丁を通って少し歩く駐車場)
台数も多く飲食店等もあるおかげ横丁を通るので観光客に人気。
まとめ
伊勢神宮はパワースポットとしても観光としても人気のある場所。
その長い歴史は深く、天皇家ともかかわりを持つ由緒正しい神聖な場所。
凛とした空気に包まれたこの伊勢神宮を、昔は一生に一度は訪れたいと多くの人が望んだ土地です。
せっかく訪れるのですから、観光だけで終わるのではなく、正しい参拝順序も知っておくと自分自身の心も清らかな気持ちになるはずです。